どこにあるんだろう。 私はとにかく走り回った。 グラウンドやテニスコート・・・玄関先にある花壇や木の上まで。 生徒がジロジロこっちを見てくるけど、人目なんて気にしていられない。 「はぁ、はぁ」 息が切れても走り続ける。 大事なスケッチブックのためだ。 何をしてでも見つける・・・っ。 私の体力がそろそろ限界に達した時────。 「菅野!」 少し高めの透き通った声で誰かが私を呼んだ。 ・・・この声、わかりやすい。 ────桜木くん。