オレンジ色の約束




私は走った。


廊下を走っている時、たくさんの生徒に見られたが、そんなの気にしない。


気にしている暇なんてない。


私は、上靴を乱暴に脱ぎ、外靴に慌てて履き替えた。


そしてまた走る。


早くしないと、もう二度とハルに会えない気がして。



私はようやく学校の門を抜けた。


私はハルの家なんて知らないから、直感で走る。


間違ってませんように。




ハル・・・どこにいるの?



適当に道を進んでいると、だんだん歩行者や車が少なくなってきた。


そしてついには誰も・・・何もなくなった。


・・・こっちじゃなかったかも。


そう思った時。


「キャッ」


足元にあった石に気づかず、私はつまづいて転んでしまった。


・・・痛い・・・。


擦りむいた膝より、何倍も胸が痛い。