オレンジ色の約束



ヤバイ・・・。


多分、ハルと永井くん以外のみんなが思ったことだろう。


「待てよ。今から夏美に話したいことがあるから今度な。てか、他のやつにしろよ!」


ハルが強い眼差しを永井くんに向ける。


「あっ・・・そっか。じゃあ・・・先生にでも聞くよ。ごめんね、菅野さん。」


そう言って永井くんは、私たちに背を向けた。


その時。


「永井くん!」


気が付けば私は、永井くんを呼び止めていた。


「案内・・・するよ!」


「え、いいの?」


「うん!」


今はできるだけハルと一緒にいたくない。


一緒にいたら、私泣いてしまいそうだったから。


「行こっか」


そして私たちは、廊下に出た。


後ろからハルが私をよる声が聞こえるけど。


私は聞こえないふりをして歩いた。



この時が、私が初めてハルを拒絶した瞬間だった。