それから私は、島井先生の手際のいい手当を受け、ハルと一緒にグラウンドに戻った。


その時にはもう、みっちゃんたち以外の生徒はほとんど残っていなかった。


もう終わったんだね。


閉会式も・・・。



「夏美!大丈夫!?」


みっちゃんたちのところに行くと、みっちゃんが心配そうに私に問いかけた。


「うん!大丈夫だよ!」


私がそう言うと、みっちゃんは安心しあような笑みを浮かべた。


「良かった・・・俺らも心配したよ」


浅倉くんもそう言ってくれた。


「みんなありがとう!それから、ごめんね」