すると、


ガラガラ────


誰かが保健室に入ってきた。


「菅野さん!大丈夫?」


保健の島井先生だ。


「あ、はい!ハルが手当してくれたので・・・」


ハルには感謝しないとね。


「そっか!・・・あ、足首も腫れてるわね。」


島井先生が、私の足首を見てそう言った。


「桜木くん、ここからは私がするわ!ありがとう!」


島井先生がそう言うと、ハルは私から離れ、「お願いします」と小さく頭を下げた。


ハルは心配そうな表情で私を見ている。


「ハル、ありがとう!」