オレンジ色の約束




そして、私たちが来た場所は保健室。


「夏美、ここ座って」


ハルが真剣な表情でそう言って、保健室の丸椅子を指さした。


私は、そんなハルに甘えて真っ白な丸椅子に座った。


「ちょっとしみると思うけど・・・」


そう言ってハルは、擦りむいた私の膝を消毒していく。


・・・今、私の足にハルの手がが触れている。


ドキドキ────


静かな保健室。


私の心臓の音がハルに聞こえていないか心配だ。


・・・ハルといると、ドキドキばかり。


「他は?どこか痛いとこある?」


「右足の足首が・・・。転んだ時ひねったみたい。」


今もまだズキズキする足首。


せっかくの体育祭なのに・・・。