「菅野さん!!」
私の番が来て、私はそのバトンをミスなく受け取り、走り出す。
あと5m!
私は必死で手と足を動かす。
そしてゴール!
その直後────。
ドン!
私の後ろを走っていた女の子が、私にぶつかった。
「きゃ!」
その衝撃で、私は地面に体を打ち付ける。
いた・・・っ。
私にぶつかった女の子は、何も言わず走り去っていった。
早く起き上がらなくちゃ。
私は痛みに耐えて勢いよく立ち上がり、次の人に向かって思い切り走った。
バトンを繋げないと・・・!
せっかくみんながここまで頑張ったのに、私のせいで台無しにするわけにはいかない。
私は、次の走者にバトンを渡した。
「ごめんなさい・・・」
そう言うと次の人は私に笑顔を見せてくれた。
良かった。怒ってなさそうだ。
そう思ったその時。
「夏美!」
どこからか、ハルが私の前に現れた。
その瞬間、私の体がフワッと宙に浮いた。
な、何!?
