「俺らもいるぞ!」


今度はドアから登場した清水くんや浅倉くんや時田くん。


みんなは、私たちに笑顔を向けて拍手している。


・・・まさか、みんなわかってたの?


私たちが両想いだってこと。


・・・あっ。


みっちゃんがさっき言ってた


『じゃあ・・・。あたしが告白していい?』


っていうのも・・・うそ?



「ちょ!お前ら!か、帰ったんじゃなかったのかよ!!」


桜木くんも、いつものように声を上げて怒った。


桜木くん・・・動揺もしてる。


・・・かわいい。


私は、今自分がいる状況も忘れて呑気にそんなことを思った。



「やぁーっと結ばれたかぁ。」


「待ちくたびれたっての!!」


「ほんとほんと。」


「お前ら、お互いに鈍すぎ。」


みんなにいじられてるのに、嫌な思いをしないのはどうして?



・・・それはきっと、桜木くんと結ばれて、幸せだからだね。