こころをひろいあげて

3人で廊下の窓際にもたれてチカを待っていた。
江美は携帯をいじり、ねねはキャンディーを堂々と舐めている。


その時だったふと目がいった


前から明るい茶髪の男子生徒が辺りをキョロキョロ見回しながら
こちらに向かって歩いていた

「……何か探してるの?」

声に出してしまった。

ハッと気付いた時には男子生徒はこちらを向いて輝いた目で

「何か知ってんの!?」


と聞いてきた。


「えと……」