こころをひろいあげて

いつも通りチカと、ねねと、江美と私で廊下を歩いた


「あーだるいなぁ」


江美がいつものようにため息をついて呟いた。

カシャン……

何か落ちた。私はふと足を止めて後ろを振り返った


「何か落ちてる」

不意に言葉に出してしまった。


「え?何?」

風紀委員のチカが敏感に反応した


「何これ…ネックレス?」


「あ、ネックレスは校則違反なのに誰よ持ってきたのは」