こころをひろいあげて

「あっ!いた~!どこ行ってたの~!」


江美がバタバタと手を振りながらこちらに走って来た。
ねねはパーカーに手を突っ込んでまた、キャンディー……あ、今日は
違う種類のキャンディー……かな


「ちょっと風紀委員のお仕事!」


「何それ~何で立華まで行ってんのよ~!」


「こらこら江美、そう怒らないで」


チカが江美の頭をつんと指で押して、可愛い顔で言った


「チカってお母さんみたいだね」


ねねが言った


「そうかもね」


私はまた微笑んだ