こころをひろいあげて

チカはあの、彼をつかんでいた


「何?君?風紀委員??」


彼はぽかーんとしていた


「あ、夜野さんじゃんどうしたの?」


「す、すごいモテっぷり……」


「いや、違うよ……彼女いるって言ってるんだけどなぁ」


「彼女さんのこと好き?」


「そりゃね、めっちゃ好き!」


その笑顔は微笑ましくもあるけれど、槍のように私を貫いた
胸が苦しい……