こころをひろいあげて

「きゃ~♥」

どこからか、女子の歓声が聞こえる


「なになに~?」


チカが興味津々に、戯れている女子の群れに入り込んで行った
数人の女子がキャーキャー言いながら誰かを囲んでいた


「あ、もしやこの子じゃない!?」


チカの大きな声が聞こえた、たくさんの女子に押されながら
出てきた


「ほらぁ!この子でしょ……!うわっ……ちょい押さないで押さないで!」

チカが誰かの手を掴んでいる。


「もう!どこで戯れてるのよっ!はい、どいたどいたー!」


あ、風紀委員が出た……私はにっこり微笑んだ