こころをひろいあげて

「ねぇ、立華。もっかい落し物入れ見に行ってみる?」


「え?……あ、あぁ、多分もういいよ」


「どうしてよ。だってずっと気になるんだもん。」


「……大丈夫だって!」


「……。そっか」


しまった!キツイ言い方をしてしまった……!


「じゃ私委員会行ってくるから、じゃあね」


それでもチカは笑顔でこちらに手を振った。


「うん……ばいばい」

私も何事も無かったかのように笑顔で手を振った