こころをひろいあげて

下校の時間……

先生の話の途中、早速江美はカバンを肩にかけて帰る気満々だ。


相変わらずねねはキャンディーを舐めている


チカは真面目に話を聞いている


なんなんだこの違いの差は。


「きりーつ、れーい……」


挨拶も言わず教室を飛び出した江美。江美の行く先にはほぼ毎日と言って
いいほど変わる彼氏が立っていた。


「じゃあね、ねね!チカ!立華!」


「うん!ばいばい」


しばらくしてねねもこちらに手を振って走って行った。