「いい?学校に入ってから
必ず守らなきゃいけないことがあるの。」
あー、怖い系の話によくあるやつね。
「ひとつ、校舎にはひとりで行くこと
ふたつ、幽霊との話の途中で帰らないこと
みっつ、選ぶのは必ず小さい箱」
最初のを言った瞬間
杏奈の顔が変わった
「え?待って待って!
ひとりで行くの!?
てっきり3人で行くもんだと思ってた!」
「あれ?言ってなかったっけ?
一応メモ渡しとくね。
絶対守らなきゃいけないから。」
そう言って裕子が紙切れを1枚ずつ
私たちにくれた
明らかに杏奈が怖がっている
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