舌切りスズメ


むかしむかし
おじいさんとおばあさんが暮らしていました





子供がいないものですから
おじいさんは1羽のスズメを
大事に飼っていました



おじいさんは山へ芝刈りに
おばあさんは川へ洗濯へ行きました



その間にスズメは
おばあさんが洗濯で使う大事なのりを
勝手にすべて舐めてしまいました




おばあさんが洗濯から帰ってくると
大事なのりがありません


「やい!スズメや!悪さをしたのは
この舌だな!こんなものちょんぎってやる!」



意地悪なおばあさんは
スズメの舌をハサミで切り、
外へ追い出してしまいました