今、2つの色で



好きって、愛してるってなんて言われてなくて。


あたしはきっと、今日もただの浮気相手だった。


信じちゃダメだったのかもしれない。


あたしはこの状況に甘えていたのかもしれない。


ただただ、苦しい。


「うっ…駿っ…」


喉の奥が締め付けられて、同時に涙が滲み出す。


身体は小刻みに震えだして、その場にしゃがみこんだ。


泣いてばっかりで、情けなくて。