今、2つの色で




小走りで教室へと急ぐあたし。


あの問題児と余計な会話をしたせいで、駿を待たせてしまった。


でもレモンティーはまだ温かい。


待たせちゃってごめんねって、笑顔で渡そう。


あたしは駿に向ける笑顔の練習をすると、見えてきた教室へと足を早めた。


そして目的地に、到着。


「駿っお待たせ」


笑顔でドアから姿を現したあたしに、駿はなんて言うかとワクワクしながら教室に入ったとき。