「どれにしよ~」 自動販売機の前について、あたしは飲み物を選ぶ。 エントランスに置かれたベンチの周りには、何人かの生徒が居残りしておしゃべりしている姿が見受けられた。 あたしの目の前では、自動販売機がかすかな機械音を立てながら静かに呼吸している。 冬だし、寒いし。 あたたかい飲み物がいいよね。 あたしは、赤色で表示された“Hot”の段の飲み物を見つめる。