仕方ない、あたしは酷いことをしたんだから。 駿はもっと傷ついたんだから。 仕方ないよね―― 駿の足音が止まる。 あたしはぎゅっと目を閉じて、歯を食いしばった。 「…俺が…信じてもらえないような態度ばっかりとってるから悪いね、いつもごめんね凛夏」 ――な、に。 何が起きたのか、一瞬、分からなかった。 ゆっくりゆっくり頭で理解した瞬間に、この状況を疑った。 ――目を開けると、あたしは駿に抱きしめられていた。 「しゅ…駿…」