「私はいいと思うな…そっちのほうが」 あたしは上半身を倒したまま、長くてこげ茶色の自分の髪の毛の先を、ただぼんやり見つめる。 「…ねぇ未亜」 徐々にピントが合ってきて、夢から覚めるようにあたしはそっと身体を起こした。 そんなあたしを見る未亜の目は、いつもとても優しい色で輝いている。 あたしは少し口角を上げ目線を机に落とすと、そのまま口を開いた。 「あたしは最後にあと一回だけ…駿を信じてみる、だから放課後、この教室で本当に学級日誌を書くかどうか見てみる」