「駿くん酷過ぎ…凛夏、本当にいいの?」 未亜が駿の出ていった教室の中で、そう呟いた。 そこにはやっぱり少しだけ、駿の匂いが残っていて。 「…未亜、あたし」 あたしの胸に咲いていた、一輪の花。 枯れないように大切に育てていた、その花。 枯れないように育てるのは、簡単ではなかった。 踏まれないように守るのも、正直辛かった。 時間をかけて、咲いた花も。 手間をかけて、守った花も。 「…別れたいかもしれない」 ――散るのは、一瞬だったりするのかな。