今、2つの色で



その震えた声が、そっとあたしを呼んだ。


「未亜はいつからかずっと…凛夏ちゃんが“逢坂くん”と幸せになって欲しいって…話をしていたの…」


――え?


「私は詳しくは分からないんだけど…寂しくさせたくないから凛夏ちゃんには言わない約束で、未亜は逢坂くんから引越しのことを聞いていたらしくて…」


そして。


ただ、涙が止まらなくなる。


「未亜は…逢坂くんに、“凛夏を幸せにして”って頼んだって言って…自分のことのように嬉しそうにしていたわ…だからあの子の一番の幸せは、」


未亜に似た、その瞳に見つめられて。