「あいさか…く…行ってきて…」 「え…」 あたしが未亜を見つめたとき。 未亜は苦しそうに、あたしに伝えた。 「し…ってるよ…ひっこし…はやく…わたしは…だいじょうぶだから…早く…っ」 ピコンピコン…ピコンピコン… その音だけが、あたしの脳内を大きく揺すぶって。 「小川未亜さん!治療室へ運びます!」 ――唐突に聞こえてきた、その声で。 そのまま、未亜はそこから去ってしまった。