「平気だよ~、お菓子も持ってきてるから」


未亜は楽しそうに笑うと、お弁当箱を開けてお弁当を食べ始めた。


細い指が箸を掴んで、美味しそうな料理たちが少しづつ口に運ばれる。


伏し目がちになったせいで、未亜のその長いまつげがそっと影を落としていた。


あたしにはこんな女子力、無いんだよなぁ…。


そんな小さなお弁当箱じゃすぐにお腹がすいてしまうし、むしろこのお弁当を食べ終わったあとに購買でパンを買ってこようとしたこともあるくらいで。