もっと早く走れたらいいのに。 雪に邪魔されて本来のスピードを出せないあたしは、悔しくて唇を噛む。 待ってて、未亜。 お願いだから、無事でいて。 そして。 「着いた…」 走り続けて見えてきた病院の中へと、足を踏み入れる。 荒くなった呼吸を整えながら、あたしは看護師さんに未亜のいる場所まで案内してもらった。