「駿くんと別れただって?!」
家に入ったあたしは、母親に逢坂のことを話していた。
そしてそれを話すには、駿と別れたことも話さなくてはいけなくて。
「ま、まぁね…そして逢坂という人間と…付き合っていますので…わたし…」
母親はあたしが駿と付き合っていたことは知っていたし、駿は何度も家にも来ているから、母親とは面識があった。
そして駿に会うたび母親は“いい子だね~”と駿を絶賛していて、もちろん駿が浮気をしているような男だってことは知らなかった。
それはある意味、母親の夢を壊すようなことだったから言えなかったし。

