「いや、何か逢坂可愛いなぁ~って」 楽しそうに笑ったあたしに、照れ隠しして笑った逢坂。 そんな、他愛もなくて何気ない会話。 手を繋いで歩く、暗くなった通学路。 幸せな想いと、この時間は長く続かないと分かっている心。 甘くて苦い、あたしの“恋愛”。 冬の寒さに身体は冷やされるけど。 きっと繋がれた手には、その寒ささえ吹き飛ばすあたたかい何かがあって。 あたしは繋いだ手を少し強く握ると、またその道を歩き出した。