だって明日…逢坂は旅立ってしまうから。 今ここで歩きだしたら、もう遠く離れてしまう気がして。 震える身体。 踏み出せない一歩。 あたしが少しづつ遠くなっていく逢坂の背中を見ていたとき、その背中がそっと振り返った。 「…凛夏」 逢坂はあたしを呼んで、両腕を広げた。 「…分かった、今は…お前の気が済むまで一緒にいてやるよ」 その言葉に、あたしはまた甘えてしまって。