【凛夏、ふぁいとp(´▽`o)ノ゙ ファイトォ~♪】 先に下校した、未亜からのメッセージだった。 未亜はいつだって、こうやって背中を押してくれる。 優しい文章と可愛い顔文字に癒されて、あたしはメッセージを返信した。 【ありがとう!ガンバル】 「凛夏!」 ――その声がして、あたしは立ち上がった。 体育館の入口に、逢坂が立っていた。 走ってきたのか、息を切らしていて。