逢坂って、スポーツ万能なんだ。


ピピーッ!!!


相変わらず鳴り止まない、ホイッスルの音。


あたしの視線の先には、バスケをする逢坂。


そう、逢坂が出場している、この試合。


背の高い逢坂はすごくバスケをするのに向いていて、さっきから何度もシュートを決めていた。


ただの問題児だと言われてきた逢坂が、こんなにカッコよくスポーツをする姿なんて。


輝いて見えて、しょうがないのは…あたしだけ?


「すごいね~逢坂くん」


隣で未亜が、そう呟く。