今、2つの色で



「俺の試合最後だから、終わるまで待ってろ」


――ヒヤッと、頬に冷たい感覚。


そうやって逢坂はあたしの頬にスポーツドリンクを当てると、そのままあたしの横を通り過ぎて行った。


そしてそのまま歩いて行ってしまった逢坂。


その言葉を伝えてくれた、アイツの表情が分からないまま。


ただ、頬にひんやりと残るその感覚。


その冷たさは、ちょうど良かったかもしれない。


あたしの熱くなった頬と身体を冷やすには。