そんなあたしに気がつかない逢坂は、ポケットから100円玉を2枚取り出すと自動販売機に入れた。 チャリン、チャリン。 その音と共に、あたしの心臓もバクバクと音を立てて。 逢坂の指が―― あたしと同じ、スポーツドリンクを選んだ。 「逢坂、」 呼んだ。 出てきたスポーツドリンクを手にとった逢坂が、あたしの声に気がついて。 あたしを見る。