駿は勉強が得意で、授業中はいつも真面目にノートに板書をとっている。 試験の成績の上位何人かの名前を張り出される紙には、“楠森駿”の3文字が恒例のように胸を張っているのだ。 こんなに勉強もできて成績優秀で、見た目も爽やかで笑顔がかっこいいのに。 それなのに、浮気性だなんて。 浮気しなければきっともっと最高の彼氏だった。 あたしはいつもこうやってただ机に突っ伏して、駿の背中を見ながら毎日を過ごしている。 今日はまだ、“おはよう”の挨拶しか交わしていない。 本当はもっと、話したい。