「邪魔」 ――そう、低い声がした。 あたしがその声のほうへと視線を動かすと、そこには購買から帰ってきた駿が、逢坂を睨みつけている姿が見えた。 「…駿くんじゃん」 逢坂も負けじと、駿を睨む。 ちょ…っちょっと?! これはまさかやばい展開なんじゃ?! あたしの席の近くに駿の席はあって。 その近くに逢坂がいたんだから、確かに自分の席に座りたい駿にとっては逢坂は邪魔な存在かもしれないけど!!! でもここで喧嘩とかはやめていただかないと!!!