今、2つの色で



「ん」


逢坂が、あたしの身体を押して隣に座ってくる。


ひとつの椅子に2人は厳しいって。


あたしは椅子から落ちそうになって机に手を置いて、一体何をしているんだと逢坂のほうを向いた。


…ときにはもう、逢坂は未亜の箸から卵焼きを食べていた。


「え」


それ、あたしの、卵焼き。


あたしはショックと衝撃を受けて、その声くらいしか出せなかった。