今、2つの色で



周りからの視線は何か痛いような恥ずかしいような、そんな気もする。


でも実際こうやって会いに来てくれるのは…嬉しかったりもして。


まぁ、逢坂にとってはただの“浮気相手”なのかもしれないけど。


「返せっ!あたしの卵焼き!」


逢坂はそんなあたしの行動も、軽々と交わす。


「返さねぇよ」


あたしよりずっと背の高い逢坂の指先には届かなくて、あたしはピョンピョンとジャンプした。


「ふざけんなっ、返せっ」


「やだね」