「…好き…?」


小さな声で、そう呟いた。


でも!


でもあたしが好きなのは駿だからその好きとはちょっと違って…っていうかそもそもあんな問題児、好きになるはずがないっていうか…。


どうしてすぐに、言葉が出なかったのだろう。


「ん?」


未亜が、あたしの顔を覗き込んだ。


「え…あ!いや逢坂は嫌いだ嫌いっ!何考えてるのかわからないし口も悪いし、態度も悪いし柄も悪い!問題児だし真冬なのに外で焼きそばパン食べるし、冷たいレモンティー飲むし…」