あたしは、逢坂の隣を歩き出す。 薄暗い地面に映し出されるのは、2つの影。 隣を歩く影が駿より少し背が高くて、それだけでいつもとは違うことを実感する。 それにしても外は冷えていて、あたしはその寒さに自分自身の身体を抱きしめた。 「…ほら」 不意に、逢坂が口を開いて。 そう言って伸びてきたのは、マフラーが握られた逢坂の手。 「え…」 あたしは逢坂を見て、ただ驚く。