手を掴まれたまま、あたしたちは玄関、靴箱の前に到着していた。 居残っている生徒はどこにも見当たらず、そこに見えるのは玄関の近くにある職員室から漏れている光だけだった。 薄暗くなった黒い空には、チラチラと降る雪の白さが映える。 「っはぁ…」 逢坂は、立ち止まってもあたしの手を離さない。 あたしは全速力して乱れた息を整えて、そんな逢坂を見つめた。 「…話しておかなくちゃいけないことがあんだよ」