この感覚はこの間と同じ。 あたしはこの間と同じくすぐにその手を振り払おうとするけど、パニック状態の今では力が入らない。 そのまま、あたしは背中から抱きしめられて。 もう終わりだと、最悪の数秒後を覚悟した。 「俺は凛夏の浮気相手、お前も凛夏の浮気相手の1人にすぎねぇんだよ、分かったかアホ」 サーっと、血の気が引くのが分かった。 ただ、そのまま変わらない駿の表情が怖くて。 こんなに絶望を体験したのは、生まれて初めてかもしれない。 神様、どうかあたしを助けて下さい…。