駿の息が耳元をくすぐって、その声はあたしの鼓膜へやんわりと響いた。 「ちょっとびっくりした、真面目そうな人ばっかりだね」 あたしも小声で駿に返すと、駿は笑って頷いた。 あたしたち2人の声と、時計の秒針がチッチッと刻まれる音だけがただ響く、静かな教室。 この教室には10人くらいの人が集まっているのに。 こんなに人数が集まっても、こんなに静かな教室にいるなんて初めてだ。 あたしはなんだか可笑しくなって、駿と顔を見合わせて笑った。