朝のホームルームの始まりを促すチャイムが鳴って、あたしは何か言いかけようとしていた言葉をしまいこんだ。 チャイムにかき消された言葉は駿には聞こえていなく、その背中はいつものように前を向いていた。 あたしは今、何を言いかけたのか。 駿とただ、会話を交わしたかっただけかもしれないけど。 でもそれでも、気がつけば駿の名前を呼んでいたことは確かで。 届くようで届かないこの想いをどこへやったらいいのか分からないまま、あたしはまた机に突っ伏した。