足取りが軽いって、そんなはずないんだけど。 あたしは通学路をゆっくり歩いて未亜のことを待ちながら、冷静になって昨日の出来事を整理した。 まずあたしは昨日、約束があったのにも関わらず、大好きな駿に“用事”という名の浮気をされて。 駿に渡すはずだったレモンティーを渡せなくて、寂しくて悲しくて、心はボロボロになった。 そこまではまだあたしの感情に乱されただけの話だったから、理解できなくもないけど。 でも問題はそのあと。