「…もういらないから捨てておいて」 机の上に乗せられたままのレモンティーと、床に落ちていて、今逢坂に拾われたレモンティー。 駿がいたら、今2人で飲んでいたかもしれないレモンティー。 もうきっと、二度と買わないレモンティー。 「冷たいけど、これはこれで美味い」 ――逢坂は、飲んでいた。