うちらはこんな感じで釣り合いがとれている。
まぁ山本に書類の端に

「お顔が般若みたいですよ。まあ、元から鬼みたいですけど」

と書かれたのは、笑って見過ごそう。
じゃないと一日が終わりそうもない。


山本と二人仕事が終わり窓を見る。


「見事に雨ですねぇ」

「面倒臭いわ・・・」

「先輩置き傘ある系ですか?」

「ない系ですね・・・・」

「じゃあ、ひとみんが貸してあげる!」

「そりゃどうも」

…ん?


………んー?



「先輩どうかしましたか?」

「山本ってさこんな置き傘あんの?」

そこには山本専用傘立てみたいに沢山の傘が並んでいた。


「ああ、それは、いつ何時も雨宿りイケメンに傘を貸せる様にです!」


もういちいちリアクション取るのも面倒だ。
こんな感じで社会人としての時間は終わる。