ヤキモチからはじまる



「誰かに取られちゃうんじゃないかって」



言い終えるか言い終える直前か…。



私の唇に杉浦さんの唇があたっていた。


柔らかい…。



始めてのキスで息の仕方も分からず、すぐに息があがってしまう。


「………んん…んっ…す、杉浦さ…ん、!!
な………が…い!!!」


手で杉浦さんの胸の部分を叩いて限界を訴えるとようやく離してもらえた。



「結衣ちゃん可愛いね。そうやってすぐ限界がきちゃうとことか…いじめたくなるよ。」


「えええ!?いじめないでください!!」


顔がどんどん赤くなっていってるのが自分でもわかる。


「顔赤くなってるよ。かわいい。
まあいじめるのはほどほどにしとくよ。」



あまり信用出来なさそうな軽い言葉を残す意地悪な杉浦さん。