「准、嬉しかったのは解るけど
興奮して、机の上に立たないでね」

茶髪の女が、つい我を見失って

机の上で手を広げている、准を

窘めた。

「ホコリ立つし、邪魔だから」

「これは失礼」

准は、机から下り茶髪の女に

一礼した。


「准?話してる最中悪いけど
みんな、私たちの名前
知らないんじゃない?」

茶髪の女が提案する。

「そうだな、お互いの役名は
知っていても、本名までは・・・」

眼帯の女が、ティーカップを置く。

そして、茶髪の女と顔を合わせる。

「じゃァ・・・その役目の通り
ボクが、進行をつとめていたからね
アリスゲームの。
ボクから自己紹介をするよ。
みんな、解ってると想うけど」