「よし!しゅっぱーつ!」


「かしこまりましたお嬢様」


運転手が杏の言葉に顔色を変えずに答えて車が動き出した。


「杏…どこ行くの…」


「ん?私の家だよ?」


そう言ってしばらく走った車が止まった先は…


「お城…?」


お城でした


「だーかーらー、私の家だってー」


家?これが?


「杏って…お金持ちなのね…」


「うん!じゃ、ドレス選びにいくよっ!」


杏はまた私の手を引っ張って家の中に入った。


「ここは…」


「衣装部屋だよ」


引っ張られてついた先は衣装部屋だった。


そこは私の家の部屋が9つくらいの大きさの部屋に服や、アクセサリーがたくさんあった。


金持ち怖っ…


「じゃあ、ドレス選ぼっ!

そうだなー、愛里沙には…水色とかピンクとか似合いそうー!

あ、黄色も似合いそうー!濃い青もいいなー、赤もにあうかも!」